積んどくを読んどく

買って読んでない積ん読を減らすための読書録です

これは就活生のES本ではない。日本語が苦手な社会人の必読書だ。【マジ文章書けないんだけど】

「書く」というスキルが必要な職業は、コピーライターや物書きだけではない。

 

いまではどんな仕事でも「書く」スキルが必須になっている。
「書く」というよりも「伝える」スキルなのかもしれない。

 

クライアントへのメール、社内チャットでの情報の共有、商品の紹介文などなど、いろんな業務でインターネットを使うので、そこには必ず「書く」という行為がつきまとってくる。

 

プライベートではどうだろうか。
毎日、FacebookのメッセンジャーやLINEでコミュニケーションをとって、Twitterで140字の愚痴をはく。
短いインスタントな言葉をどんどん使っている。
これも伝わる文章が書けなくなっている原因なんだろなあと、反省している。

 

ぼくは2年前までは文章を書くのが嫌で嫌で仕方なかった。 
200字をこえるようなら、もう何言ってんのかわかんないような文章を書いていたと思う。

 

それから1年間、Webライティングをばりばりやってる会社に入って日本語の勉強をした。
なにから初めていいかわからず、書いては指摘され、書いては指摘されの毎日。
それはそれでめちゃくちゃ勉強になったのだが、当時この本があったらなぁと思う。

マジ文章書けないんだけど 朝日新聞ベテラン校閲記者が教える一生モノの文章術 [ 前田安正 ]

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感想(3件)

  

ESが書けない就活生むけだが、つまり文章が苦手な大学生むけということだ。
ということは、8割ぐらいの日本人むけだ。
※8割の日本人が文章を書くのが苦手という根拠はない

 

おもしろかったので友人に勧めたら、すでに友人も買っていた。
定価の1.5倍の値段で・・・。

 

発売当初から人気があったらしく、Amazonでは品切れになっていて、すぐにでも欲しかった友人はAmazonの中古リストからほぼ新品状態のものをポチったらしい。
すごい人気っぷり。

 

ぼくが店頭で見て、即座に買ったのは6月16日。
すでに第4刷だった。

 

なにがよかったというと、助詞「は」と「が」の違いについてが目から鱗だった。
ちょっとだけ内容を教えちゃうと

 

●「は」を使うとき
"既知情報"は、"未知情報"。
 
●「が」を使うとき
"未知情報"が、"既知情報"。

 

例えば、
「このブログは、はてなブログです。」
という文ならば、「このブログ」は既知情報で、つまり相手がこのブログのことを認識していることになる。
 
これが回答になる質問を考えてみるとわかりやすい。
「このブログ(既知情報)は、なにブログ(未知情報)ですか?」

 

一方、「が」を使ってみると
「このブログが、はてなブログです。」

となり、「はてなブログ」が既知情報になる。

 

これが回答になる質問は・・・
「はてなブログ(既知情報)は、どれ(未知情報)ですか?」
 となる。
 
ほかにも、「が」は直後の述語にかかるけど、「は」は直後でない述語にもかかるといった話も。
 
いやぁ、ホントに大学生のころに出会っていたい本だった。
(大学生のときに文章を書こうという前向きな気持があったかな・・・)